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当院の口腔外科

(一社)日本歯科専門医機構認定
口腔外科専門医が在籍

当院の院長は、口腔外科分野で国内最大級の学会である日本口腔外科学会に所属しています。学会専門医にも認定されており、医療法に基づき(一社)日本歯科専門機構認定 口腔外科専門医として標榜しております。なお、歯科医院が標榜する診療科として「歯科口腔外科」が認められていますが、必ずしも口腔外科専門医が担当しているわけではありません。詳しくは、日本口腔外科学会HPをご覧ください。

(一社)日本歯科専門医機構認定
口腔外科専門医について

日本口腔外科学会では、症例実績や所定の研修などの条件を満たすと、認定医の資格を取得できます。その後、更に研修や実績を積んで、各種審査・試験を通過することで(一社)日本歯科専門医機構より専門医として認定されます。専門医は高い学識と診療技術の向上が求められており、全国に2,286名が認定されています。(令和5年9月時点)

各種先端設備を用いた
精度の高い治療

外科処置を行う口腔外科において、治療前の検査で患者さんの状態を見極めることは大変重要です。そのため当院では、歯科用CTなどの先端設備を使用して検査を行います。また、治療においてはマイクロスコープを用いることで、細かい処置が必要な箇所でも高い精度で行います。

歯科用CT

マイクロスコープ

治療内容

インプラント
人工の歯根(インプラント)を顎骨に埋め込んで土台として、その上に義歯(上部構造)を固定する治療方法です。入れ歯やブリッジと比較して高い固定力や審美性が特徴であり、残存歯にかかる負担も大幅に軽減できます。
親知らずの抜歯
親知らずは生え方に個人差があり、まっすぐ生えてくるかたがいる一方、斜めに生えてくる、歯ぐきに埋まった状態であるかたもいます。多く場合、ケアのしにくさから歯科疾患のリスクが上がる、他の歯の歯並びを悪化させるデメリットがあるため、抜歯が推奨されます。なお、親知らずの状態は個人差が大きいため、抜歯の難易度や術後経過は患者さんごとに大きく異なります。当院では、その点を見据えて患者さんの状態に合わせた抜歯のご提案をさせていただきます。
歯根端切除術
根管治療を行っても症状の改善が見られない場合、歯根端切除をするケースがあります。外科手術によって歯の根部分を数ミリ切除することで、原因となっている細菌の数を減らせます。切除後は裏側から専用のセメントを充填することで、治療の成功率を高めます。
歯の移植
むし歯などで歯を失ってしまった場合、ご自身の歯を移植できる場合があります。親知らずなど機能していない歯をドナーとして抜歯し、目的とする箇所に移植し、生着を待って神経の治療を行います。インプラント治療とは異なり、保険適用がなされる点は歯の移植を行う大きなメリットです。(ドナーは親知らずに限られます)

代表的な疾患

小帯異常
上唇や舌にあるスジのような小帯が本来あるべき位置や形でないため、食事・会話・睡眠などさまざまな口腔機能に支障をきたしてしまっている状態を指します。症状によっては自然治癒できない可能性がありますので、小帯の切除を行うことがあります。
口内炎(再発性アフタ)
アフタとは円形や楕円形の潰瘍のことを指し、直径は数ミリ程度です。主に痛みや刺激物による違和感などの症状が見られ、頬や唇にできる傾向にあります。このアフタが繰り返しできることを、再発性アフタ性の口内炎といいます。
口唇ヘルペス
単純ヘルペスウイルス(HSV)、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因で口周りに生じるヘルペスのことを指します。ウイルス自体の感染力が高い特徴を持ち、発症すると違和感、痛み、かゆみなどの症状が見られます。再発しやすい疾患として知られています。
粘液嚢胞
下唇や頬、舌下などの粘膜にできることが多く、直径数ミリ程度の水ぶくれができます。痛みはほぼなく、硬さや色も周辺の粘膜と似ています。自然に潰れて小さくなることが多いですが、再発もしやすく自然治癒しにくい特徴を持ちます。
顎関節症
顎の関節を動かすと痛い、カクカクと音が出る、口が開かないなどの症状は、顎関節症の代表的な例です。顎関節周りの筋肉や骨、腱などに異常をきたすことで生じてしまい、主な原因としては噛み合わせの悪さ、歯ぎしりや食いしばりの癖などがあげられます。当院ではお薬やマウスピースによる治療を行いますが、治りにくい場合はより高度な治療が必要となる場合があります。
歯槽骨形成術
歯を抜いた後、歯を支える歯槽骨の歯槽堤は滑らかになることが多い傾向にありますが、ケースによっては隆起や鋭縁が残ってしまい、義歯の装着時などに不具合が生じてしまいます。そのため、外科処置によって歯槽骨の形状を整えて、義歯装着時の安定性を図ります。
唾石症
大唾液腺や唾液排出管に結石ができてしまうことを唾石症といいます。初期には症状が見られないこともありますが、結石が管を塞いでしまった場合、痛みや唾液流出障害が生じます。抗菌薬や鎮痛剤を内服する他、唾石の摘出を要する場合があります。
口腔がんの早期発見
(2週間以上治らない口内炎)
口の中にもがんができることがあり、その症例数は増加傾向にあると言われています。他のがんと比較して進行が早いものが多く、早期発見・治療が重要です。一見すると口内炎と見間違うことがありますが、最大の特徴として「自然に改善することがない」という点が挙げられます。口腔内にできものができて2週間以上治らない場合、お早めにご相談ください。