治療後の
メンテナンスについて
インプラント治療後は
定期的なメンテナンスが不可欠です
インプラント治療後は定期的なメンテナンスが欠かせません。インプラントはむし歯にはなりませんが、歯ぐきや骨に炎症を起こす可能性があり、歯科医院での定期的なチェックとクリーニング、ご自宅での丁寧な口腔ケアが重要です。3~6ヵ月ごとの検診と毎日のケアの継続で、インプラントを長く快適に使い続けられます。
こんな場合はご相談ください
- 歯ぐきが赤く腫れている
- インプラントがぐらついている
- 歯ぐきから出血している
- 歯間の汚れが落ちにくい
- 噛み合わせが合っていない
- 歯ぐきが下がってきた
- インプラントの圧迫感がある
- 口臭がする
このような症状が見られる場合
インプラント周囲炎の可能性があります
インプラント周囲炎とは
インプラント周囲炎が進行すると
インプラントが抜けてしまいます
インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに生じる歯ぐきや骨の炎症です。歯垢に含まれる細菌が原因で、歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりします。インプラントには歯を守る機能がないため、天然歯より悪化しやすく、進行するとインプラントを支える顎の骨が溶けて、インプラントが抜けてしまうことがあります。
治療内容
PMTC
PMTCは、歯科衛生士が専用の器具と研磨ペーストを使って行う、専門的な口腔ケアです。毎日の歯みがきでは落としきれない歯垢や歯石、細菌の膜などを丁寧に除去します。インプラント周囲炎の効果的な予防のために、定期的なPMTCによるメンテナンスは不可欠です。
内服
抗菌薬の内服により細菌の活動を抑え、局所的に治療効果を高めることができます。腫れや膿がある場合は、症状の悪化を防ぐ目的でも使用されます。内服は補助的な治療であるため、日常のお口のケアや定期的なメンテナンスとあわせて行うことで、より高い治療効果が期待できます。
外科処置
インプラント周囲炎が進行してしまうと、歯ぐきの炎症だけでなく、インプラントを支える骨が減ってしまうことがあります。このような状態では、PMTCや抗菌薬の内服などの保存的治療では改善が難しく、炎症で傷んだ組織を取り除く外科処置が必要になることがあります。
日本歯科専門医機構認定
歯周病専門医が在籍しています
当院には、日本歯科専門医機構が認定する歯周病専門医が在籍し、インプラント治療後のインプラント周囲炎に対して、専門的かつ適切に対応します。インプラント治療後は、歯周病治療の豊富な知識と経験を活かし、インプラントを長持ちさせるため、お口のメンテナンスや食事・喫煙などの生活習慣に関する指導も行います。
当院の予防システムについて
プロフェッショナルメンテナンス
ご自宅での歯みがきだけでは、歯の汚れや歯垢を完全に取り除くことはできません。歯科医師や歯科衛生士が、専門的な技術と機器を用いて、スケーリングやPMTC、ブラッシング指導などの口腔ケアを行います。
スケーリング
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使い、歯の表面や歯根に付着した歯石を丁寧に取り除きます。この処置により、むし歯・歯周病の予防が期待できます。
PMTC
歯科衛生士が専用の器具と研磨ペーストを使い、毎日の歯みがきでは落としきれないプラーク、コーヒー・紅茶などによる着色を丁寧に除去します。
ブラッシング指導
歯の生え方や本数、状態は、患者さんによって異なります。一人ひとりに適した正しい歯みがきの方法を、歯科衛生士が丁寧にご指導します。
セルフメンテナンス
清潔な口腔状態を保つには、定期的なプロフェッショナルメンテナンスに加えて、患者さんご自身による継続的なセルフメンテナンスが欠かせません。丁寧な歯みがきや補助清掃用具の活用、食習慣の見直しなどが重要です。
歯みがき
毎日の歯みがきは、むし歯・歯周病予防に欠かせない習慣です。特に、歯と歯の間・歯ぐき周りは食べかすや歯垢が残りやすく、丁寧な歯みがきが大切です。
補助清掃用具
歯間や歯周ポケットなど、ブラッシングでは届きにくい場所は補助清掃用具が効果的です。デンタルフロスや歯間ブラシなどの使用をおすすめしています。
食習慣の見直し
毎日の食習慣は、むし歯や歯周病のリスクに関係します。歯みがきだけでなく、間食を減らす・糖分を控える・よく噛むなど、食習慣の見直しも大切です。
定期検診について
定期的な歯科検診で
お口の健康を維持しましょう
定期的な歯科検診では、むし歯・歯周病の予防に加えて、歯並びの乱れや噛み合わせの異常もチェックします。お口の健康は糖尿病や心疾患などの全身の病気とも関係しており、歯科検診はそれらのリスクを早期に発見するきっかけになります。自覚症状がなくても、定期的に歯科検診を受けることで、歯の健康を長く維持できます。当院では、3ヵ月に1回のメンテナンスを推奨しております(保証の規定は1年に2回以上のメンテナンス)。