のぞみ歯科口腔外科　院長の豊留です。
今回は「親知らずの抜歯方法」についてご説明いたします。

前回までの投稿の通り、親知らずは千差万別であり、一概に言えない側面があります。
今回は、最も一般的な下顎の横に埋まった親知らず（水平埋伏歯）の抜歯方法について説明いたします。

そもそも、歯を抜こうと考えた場合、原則的に生えている方向にしか抜けてきません。そのため、横倒しで前の歯にぶつかった状態の親知らずは、そのまま力を掛けても抜けることがありません。

その為、歯を割る、一部の骨を削るという対応が必要となります。

その上で、一連の流れとしては以下のようになります。

①局所麻酔で痛みを取る
②埋まっている場合は、歯茎を頬側に切開して親知らず周囲が見えるようにする
③骨に覆われている場合は、骨を一部削除して親知らずの頭を見えるようにする
④歯の頭の部分を割って、先に頭だけ取り出す
⑤残った根の部分に力を掛けて、④でできたスペースを利用して取り出す
⑥傷を縫い合わせて圧迫し、止血する

それぞれのステップには無理なく抜歯をするために大切なポイントがたくさんあります。その中でも、「歯を割る」というところにどうしても抵抗を感じてしまう患者さんが多いように思います。

「歯を割る」ことは、どうしても削る時間が必要であり、抜歯にかかる所要時間も多くなりがちです。しかし一方で、傷穴が小さくても中で歯を割ることで細かくし、パーツとして取り出すことが可能となります。

そのため、歯を割って取り出すというのは、無理のない抜歯を行う上で重要であると言えます。
その他、患者さんの状態により、ポイントとなる部分が変わってきますので、詳しくは歯科医院にてご相談いただくことが良いと思います。

のぞみ歯科口腔外科では、親知らずの抜歯を行っております。抜歯に際しては、安全を第一に、患者さんにとって無理のない形で実施できるよう計画立てを行っています。埋まり方や患者さんの全身状態等によっては、安全上の観点から大きな病院をご紹介させて頂く場合があります。

のぞみ歯科口腔外科
歯科医師　口腔外科専門医　豊留宗一郎

口腔外科に関するご紹介はこちら↓
口腔外科｜三重郡川越町の歯医者のぞみ歯科口腔外科
院長・スタッフ紹介｜三重郡川越町の歯医者のぞみ歯科口腔外科